
オーク材のランチョントレイを作りました。
実は、先に発表、販売していたスパイストレイを見て頂いたお客様から、「これと同じようなイメージでランチョンマットサイズのトレイを作れますか」とお問い合わせを頂いたのがきっかけで、「細かいことはお任せするのでまてりあさんオリジナルで…」とのことでしたが、「どうせならお気に召す形のものを作りましょう」ということで「セミオーダー」のような形で、最終的に形になったのがこの形です。

我ながらかわいくできたと思うのですが、どうでしょう。
絵画の額のようなイメージに仕上がりました。
サイズは300×400mmで、だいたい成人男女の普通の夕食のおかずとごはんが1枚に乗るイメージです。
サーブのためのお盆としてお使いいただくこともできると思います。

作りとしては、基本的な「留め接ぎ」の一種で、各部材の端面を45°(木工ではなぜか45°のことを「留め」と称する)にカットして、その端面どおしを接着すると90°になるわけなのですが、端面はほぼ木口面となりこの面の接着だけでは弱いので「チギリ」と呼ばれる補強を端部に挿入します。
よく用いられる手として、この「チギリ」を主材とは異なる色の材料でやると意匠面でアクセントになり、「一手間加えてます」感も出て非常にカッコよくなるのです。今回はウォルナットを細く割って挿入しています。

仕上げは、基本的にはいつものオイルフィニッシュ(OSMOウッドワックス)なのですが、ご希望もあってトレイ表面のみ「すべり止め加工」として特殊なすべり止めオイルを塗っています。
これは今回ネットで探して初めて使用したのですが、市販でよくみるようなガチガチのすべり止めスプレーのような感じにはならず、仕上がってみると「まぁ、ふつうにオイル仕上げに比べれば少し滑りづらいかなあ」くらいの感じです。
但し、風合いとしては、常用しているOSMOウッドワックスと比べて風合いは遜色がなく、これを選んでよかったと胸をなでおろしました。
製作側目線で言うと、OSMOよりもずっと粘性が低くワトコに近い使い心地で、かなり材に浸透するタイプのオイルです。

枠の外側は、スパイストレイの時は最後に機械で斜めにカットすれば終わり。ってことでラクだったのですが、それではつまらないと思い持ち手を付けました。
このチギリを使う留め接ぎは、基本的には向かい合う部材が全部同じ幅でないとカッコよく収まらないので、接合部の幅は同じで接合したうえで持ち手の部分をカーブでつなげる形にしています。
持ち手の部分は持ち上げやすいようわずかに斜めにカットしています。

トレイ表面は、自然木の雰囲気を生かすべく、①ちょっとトラ杢が入ったもの(ちょっと杢)と②ちょっと節がはいったもの(ちょっと節)を選んで木取りして作りました。
これが「ちょっと杢」タイプ。「トラ杢」と呼ばれる木理です。写真では単にシワシワ(凸凹)に見えますが、表面はあくまでフラットです。見る角度や光の加減で表情を変え非常にきれいです。(注:すいません。売り切れました。)

これがちょっと節タイプ。
キレイな木目のところだけを木取りしても良いのですが、オークに関して言うとこういうちょっとした節とか割れが入った方が表情が豊かになると勝手に思っています。
オーダー頂いたお客様には、複数枚できたものから一番気に入った木目のものを選んでいただいて納入しました。
お求めはお問い合わせフォームからお問い合わせ頂くか、オンラインショップ、Creemaからもお買い求めいただけます。
